天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは21日、東京都台東区の東京国立博物館で開催中の特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」を鑑賞した。
平安時代や室町時代などのやまと絵など約140件を展示。天皇ご一家はいずれも国宝の「日月(じつげつ)四季山水図屛風(びょうぶ)」や「鳥獣戯画 丁巻」などを興味深そうに見て回った。国宝の「源氏物語絵巻 夕霧」を鑑賞した際、愛子さまは「すずり箱がずいぶん大きくて」と着目していたほか、物語の登場人物の関係性について「親近感がある」などと話していた。
大学で源氏物語や様々な古典を学んでいる愛子さまは、作品の場面と物語を丁寧に照らし合わせながら興味深く鑑賞していたという。また、天皇陛下が皇后さまや愛子さまに解説をしている場面もあったという。
鑑賞後、ご一家は関係者と約20分懇談した。陛下は「すごくたくさんこれだけの作品を集められて、苦労は多かったことでしょう」と関係者をねぎらっていたという。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル